例会トピックス 

第205回 藍生4月例会

(平成22年4月11日)
会場:池袋芸術劇場中会議室

主宰ご出句

  福家長吏さまの
 百ヶ日花の三井寺園城寺
  長等山園城寺
 たそがるる千本櫻鐘ひとつ
    
 あはうみややみあふれしむはなかがり


特選句
 

しろじろと遠嶺の桜ふぶきそむ

飛花落花一六タルトとはうれし

潅仏のしづかな列に加はりぬ

かはたれの急に淋しくなるさくら

歌舞伎座を見て戻りくるさくらびと

朧なる海の向かうへ子を帰す

さくらさくらシャトルは琴を載せて発ち

朝桜眼にとどめ発たれたる

田起しや水はてんでに空うつし

満開の入学式となりにけり

養生の馬一幹の夕桜

飛花落花誰れもいないまはり道

ゆつくりと闇を押しゆく花筏

いつのまにあの日と同じ花しぐれ

春の川家族思ひて歩きゆく

鞦韆や寂しさうなる姉娘

高音を男子歌はず卒業す

春星や白木の箱に父の舎利

紳士録抱へ落花の厚き道

花人に開かれインド大使館

山路ゆく散りくる花を標とし

夕日来てさくらの花のあたたまり

江東や花ひえびえとひらき初む

強東風の家中で待つその知らせ

ひと本の老いし桜と息合はす

今年また花守となる看守かな

春昼や団子片手のピカソ論

野蒜には味噌があうなり父が言ふ

退職や白木蓮の空がある

中村 朋子

半田 真里

深津 瑩子

古橋 淑子

横井 定利

鈴木 仁

大貫 瑞子

小木曽仁子

馬場ひろみ

城下 洋二

田邉 文子

半田 真里

田邉 文子

城下 洋二

名取 里美

森田伊佐子

植村やよひ

南行ひかる

小池 亀城

浅見 宏子

今野志津子

古橋 淑子

江上 洋子

内山 森野

石田 六甲

山崎志夏生

小池 恭子

半田 良浩

古橋 淑子

 

記:石橋 玖美子


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