例会トピックス 

あんず句会(藍生関西11月例会)

 (平成22年11月19日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:冬麗・木の葉髪・冬の鳥

主宰ご出句

 
 

冬麗の句座冬麗の微笑佛

       
   古館曹人大兄 九十歳
時雨聴くやうにまなぶた閉ぢられし

木葉髪この世に遭ひし人の数 

冬麗の四半世紀の句座の恩

木葉髪この世いよいよ佳境とも


 

特選句
 

叩かざる扉ばかりや木の葉髪 

鯛焼を頬張る妻に安堵せし

冬うらら褌を干す湖風に

穏やかに明け霜月の月詣

しぐるるや家には笑ふひとがゐる

仮名文字を湖水に標す冬の鳥

三条の四条五条の都鳥

あくる日の熟柿の如き怒りなる

木の葉髪とはしやらくせえ禿はじめ

剃りてなほ煩悩尽きぬ木の葉髪

冬麗の京にちらばり異邦人 

冬うらら但馬の空をこふのとり

なれさうでなれぬ狂女や木の葉髪

くりやの灯消して一日の木葉髪

冬麗や寂庵句座の物語

悲しみはこれより白き返り花

冬菊や嵯峨野のひかり惜しみなく

容よき朱欒に山雨来たりけり 

州崎 展子

清水 憲一

藤平 寂信

安土八重野

植田 珠實

出井 孝子

今阪 雅子

安土八重野

藤平 寂信

大澤 玄果

植田 珠實

向井ゆたか

河辺 克美

中村 昭子

清水 憲一

今阪 雅子

野木 藤子

森光 梅子

 







     


  記:曲子治子


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