例会トピックス 

あんず句会(藍生関西1月例会)
 (平成22年1月15日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:初凪、早梅、寒一切 

主宰ご出句

寒中遍路老若男女無数
一回は死なねばならぬ寒満月
桂信子の寒満月の一生
寂信翁復帰いよいよ寒稽古
正座して嵯峨野僧伽の寒気よし 


 

特選句
 

初凪の満月照らす竹の道

こゑのなき叫びを吸ひて深雪晴

厳寒や歳月われを待たざりし

不時着の紙の飛行機野水仙

比叡より鐘の音ながし初凪す

妹の舞兄の謡曲梅早し

厳寒の落柿舎静かなる日差し

掃初もそぞろにすまし客迎ふ

この俺も湖上の月も独りきり

元日の鶏見てゐる巡査かな

去年今年教師と生きて四十年

棄てられし油絵二枚寒からう

眼つむれば極楽浄土冬ごもり

洛北の古書肆は枯葉積む匂ひ

落柿舎の畳あたらし冬深し

虎落笛をとこ葬る夢のあと

僧の子もくつ下はかず寒四郎

降りながら寒の月射す湖北かな

大澤 玄果

滝川 直広

桑田津海坊

永井 雪狼

三枝 桂子

氏野 光子

桑田津海坊

大澤 玄果

藤平 寂信

今阪 雅子

清水 憲一

河辺 克美

河村喜代子

橋本 榮冶

億  みき

合田 圭希

今阪 雅子

出井 孝子





     


記:寺島麻里


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