2009年4月藍生主宰句
春雷す
黒田杏子
大寒のおほきな朝日白牡丹
母のこゑ節分草の咲くころね
大寒に掻きたる能登の岩のりと
一遍像余寒の月のひかりかな
みやこどり帰るわたくしお四國へ
伊予の月おぼろまばゆき土佐の月
盆梅の一片散りぬ陽暉楼
盆梅の丈高きこと走り咲く
盆梅の香や次の間も次の間も
土佐盆梅三百年の紅しだれ
盆梅の香を聞く奥の一間かな
津田うめ作加賀の水引雛かな
嵯峨野僧伽なかんづくしだれ梅
歌人古希 早稲田大学にて
佐佐木幸綱最終講義春雷す
雛流す常世の涯の浪の音
5月
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