例会トピックス 

あんず句会(藍生関西11月例会)

 (平成年11月20日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:神の留守・時雨・落葉

主宰ご出句

落葉踏み厭離庵より寂庵へ
かばん屋の信三郎と落葉踏む
落葉踏む嵯峨野僧伽の句座重ね
寂庵の句座に参じて神の留守
神の留守富士見て深く睡りけり
 

 

特選句
 

だみ声は身を離(か)れがたし冬の柿

包丁に眼の映る神の留守

宝くじ売場新設初時雨

返り花三千院の暮れてゆく

神の留守なれば拝登三輪の山

波さわぐ湖まで蘆の花襖

冬瓜と同じ重さや旅鞄

冬空に家あり本と孤独あり

ゆつくりと日を梳き髪を梳く小春

初時雨ハイビスカスの花終はる

神の留守白き花のみ届きけり

ひだまりの落葉に埋もれゆく雀

初時雨今日一日の夫の留守

世に染まぬ黒をつらぬき冬鴉

湖底へ女人を降ろす冬の虹

みくろどを拝して過ぎてしぐれけり

冬の虹昨日のごとく眺めけり

橋本 榮冶

出井 孝子

佐々木志う

今阪 雅子

杉田百合代

滝川 直広

植田 珠實

河辺 克美

曲子 治子

中村 昭子

下山 容子

水谷 紀子

七波 真理

滝川 直広

河辺 克美

長  晴子

安土八重野







     


  記:寺島麻里


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