例会トピックス 

あんず句会(藍生関西2月例会)
 (平成20年2月15日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:冴返る・挿す・梅一切

主宰ご出句

冴返る寂信翁の投句無く             
加藤周一八十九冴返る
修二会椿一輪落花火の底ひ
挿してあり春雪の湖あをく
嵯峨野僧伽なかんづくしだれ梅


特選句
  紅梅や卑弥呼の忌日かもしれぬ
梅の花夜半の雨のほしいまま
西行忌いつ帰りてもよきやうに
深草のさとの野の梅いまの幸
冴返るブリキの缶の戦後かな
夜の梅闇の重さをもう問はぬ
を挿すあなたの湖に流れ着き
白梅のやうな母九十の母
挿すその波もこの波もちがふ
棺出す振袖入れて雛入れて
病む人とおぼろの湖を見るおぼろ
梅の香に亡き尼のおもひうつりけり
鈴の音のふりつむ水の冴返る
梅小路とや紅梅も白梅も
挿すや塩津ヶ浜の青しぶき
陽炎を踏み淡海を踏みにけり

植田 珠實
大澤 玄果
下山 容子
河辺 克美
曲子 治子
河辺 克美
氏野 光子
下山 容子
河辺 克美
七波 真理
中村 昭子
大澤 玄果
滝川 直広
出井 孝子
永井 雪狼
滝川 直広



 

 


記:長 晴子 写真(c):長 晴子


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