例会トピックス 

第186回 藍生3月例会

(平成20年3月16日)
会場:池袋芸術劇場大会議室

主宰ご出句

横手かまくら三月の星降るよ
 
子の釘煮翔青の母よりと

引鶴のひかりまぶしむあしたかな


特選句
  だんだんに暁けて火の色雛の間 
お水取火はええもんやと言ふ男 
蟻出てすぐパン屑を背負ひけり 
降り立てば小さき島国霞立つ  
春一番二番三番吹きやがる   
菫咲くいつも三月十日ごろ   
石鹸玉毀して母の睡りけり   
去年より元気になりて花を待つ 
昏れてゆく雨の激しき木の芽かな
さまよひて見知らぬ坂の初桜  
初蝶の雲いちまひをはがしけり 
八十の母六十の姉さくら餅   
雷ののち雨降りつづく夜の梅  
春昼や時計のねぢを巻く老人  
鹿の眼に映りて水の温みけり  
畳紙重し冷たし花を待つ    
鳥帰るころの日ざしの障子かな 
櫻桃の花咲きながら喰はれけり 
緑茶くみひと日余寒の内にゐる 
黒こげの南大門の春に雪    

深津 健司 
木津川珠枝
吉  洋子
山口 禮子
熊倉 伸宏
田邊 文子
山崎志夏生
河村 信子
中村 朋子
入沢まき子
田中 修明
山口 禮子
小池 啓子
入沢まき子
田浦伊久子
鈴木 仁
栗島 弘
山崎志夏生
広川 一美
山口 禮子


記・写:後藤 洋


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