例会トピックス 

第184回 藍生1月例会

(平成20年1月13日)
会場:池袋芸術劇場大会議室

主宰ご出句

紐育より原炎馬寒日和

初夢になかなか現れぬおひと

初櫻寒九の神田橋畔  


特選句
  この山の月夜は知らず冬ざくら  
煮凝の小さき骨にあたりたる   
母とゐて臘梅香る八畳間     
浅草へゆくらしき子の春著かな  
寒牡丹大漁旗のはためいて    
米ぬかへ少し寄りては初雀    
寒林の誰にも会はぬ愉しさよ   
一合の米といへども初炊ぎ    
ながぐつの子に雪嶺の名をたづね 
羽子板のをみなの白きかほかなし 
鏡餅風にゆるみのなかりけり   
曳き舟の曳き綱ぴしと大初荷   
煮凝や父との電話すぐ終はり   
花のごと礁のごとく炭を継ぐ   
寒析やしばし孤独を解く時間   
読初や初代吉右衛門句集     
初富士や兄なつかしく父とほく  
去年今年しんと双子座流星群   
湯婆の位置たしかめて帰りきし  
寒に入る小さき花屋に花満ちて  
富士よりも我の親しむ初筑波   
北斗七星若水を汲みにけり    
石に腰かけて時雨のかほとなる  
ころころといづれが迅き枯落葉  
檜葉の香の一尾の真鯛寒見舞   
ぴつたりと掌におさまりし日記買ふ
鈴木 信幸
城下 洋二
早田 保子
二宮 操一
岩井久美惠
内山 森野
木津川珠枝
各和 正雄
水巻 令子
今野志津子
田邉 文子
後藤 洋
田中 啓介
浅見 宏子
牛嶋由美子
岡崎 弥保
丑山 孝枝
寺澤 慶信
浅見 宏子
古橋 淑子
植村やよひ
栗島 弘
今野志津子
熊谷 一彦
鈴木 仁
広川 一美
 

記・写:後藤 洋


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