aoilogo2008年11月藍生主宰句
秋草のはがき
黒田杏子

厭離庵より寂庵へ月今宵
とほき世の秋のほたるを遍路道
逢うて別るる一遍忌誕生寺
萩の風銀杏の風杖曳けば
  青邨先生にご報告
秋草の墓前七十になりました
  第50回記念出羽三山俳句大会 九月二十日 齋館泊
稲妻のまみどりそこに月の山
出羽三山疾駆暁闇稲光
願人の暁出羽三山秋の雷
  悼 十月五日 二句
雲英先生すすきかるかや吾亦紅
秋草のはがき七枚読み返す
佐渡近江魚沼筑波今年米
月を待つ會津八一を筆写して
  大徳寺 十月十二日
曝涼の庫裏松茸のごはんの香
宮さまの七十年を読む夜長
独り往け那須野ケ原の後の月


12月
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