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あんず句会(藍生関西9月例会) (平成20年9月5日)
会場:曼陀羅山寂庵 兼題:ひぐらし・月一切・秋灯 |
主宰ご出句 | ||
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寂庵のあんず句会の秋灯 独り往け那須野ヶ原の真夜の月 逢うて別るる雁過ぐる月の下 絵巻より翔ちたる雁か月を越ゆ 厭離庵より寂庵へ十三夜
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特選句 | |||
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床下に月とナイフをつつこんで らふそくを灯して月を祀りけり われを待つ花野の奥の一墓標 両面にくすり広告秋団扇 秋の雲より高々と富士の山 かなかなやうしろに暮るゝ竹生島 盆の月紙銭を焚きし火の匂ひ 盆の月おほかたの事済みゐたり 蜩や根源を問ふひびきなる 木目粗き板戸に凭れ月今宵 独酌や湖畔の窓の月明り 斑猫を追へばつぎつぎ現るる 月光のさす便箋に書き始む 残る蚊に残るしぶとさありにけり 寿司好きの一族集ふけふの月 燗まだか夕蜩の鳴きやまず 畳百年秋灯ひとつ母一人 月のぼる部屋暗うして呑みにけり 解きし荷に坐りて阿波の草の市 |
河辺 克美 向井ゆたか 橋本 榮冶 洲崎 展子 畝 加奈子 出井 孝子 森光 梅子 宇高 徳子 田中 櫻子 出井 孝子 藤平 寂信 寺島 麻里 滝川 直広 橋本 榮冶 中川 恭子 藤平 寂信 今阪 雅子 田中 櫻子 橋本 榮冶 |
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写真:長 晴子(c) 記:寺島麻里 |
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