例会トピックス 

あんず句会(藍生関西5月例会)

 (平成20年月16日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:薄暑・新茶・夏燕

主宰ご出句

桐高く藤垂れ高野朴ひらく
高野より寂庵までの桐の花
月詣りして成満の桐藤朴
月光を吸ふ石楠花の五百年
高野山金剛三昧院天然記念物
余花一片高野に拾ふ古稀の杖



特選句
  老鶯の木霊いくたび鞍馬山
啼きながら薄暑の月へはぐれ鳥
柿若葉自信持ちたし笑ひたし 
夏燕いまさら乗れぬオートバイ  
引込みのつかぬ百足を叩きけ り
寂庵を庭師のはしる薄暑かな 
燕くる日の寂庵の風うまし 
新緑の中に滴る息吹かな
うまい茶をくれの声はい新茶です
書きうつす新樹の雨をききながら
年々にたまわる新茶あつく淹れ
夏つばめ空はさびしきものならず
曳売の野菜に残る虹の色 
夏燕来よ湖想庵軒端まで 
庵主様八十六歳夏燕

清水 憲一
出井 孝子
氏野 光子
寺島 麻里
曲子 治子
米田多美子
河村喜代子
桑瀬 糸子
億みき
宇高 徳子
川勝 洋子
荻野りゆう
橋本 榮治
藤平 寂信
中村 昭子






写真:長晴子(c) 記:角谷彩子


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