例会トピックス 

あんず句会(藍生関西4月例会)

 (平成18年月18日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:遍路・海棠・春深し

主宰ご出句

春深し大往生のひとばかり
高浜虚子五十回忌の花嵐
おへんろのひとのかにしみ吾のかなしみ
                  いくとせ
おへんろの鈴文鎮として幾年
大雷雨去りて寂庵春深し
 



特選句
  折れてなほ湖になだれて咲く     
月光の釉ながれをる糸桜       
きのふ満ち今日なほ満ちて八重桜   
春深む動物園に杳き穴        
仁和寺の猫の来てゐる苗木市
お遍路に空と海との果てしなく    
化粧せず携帯もたず徒遍路      
春深し雨はかなしき時に降り     
いつまでも小さなもめごと春深し   
ゆつくりとゆつくりと闇花の闇    
きのふでもあしたでもなきさくらかな 
死者の国より便りきて花巡る     
春愁やをとこのやうに祇園ゆく    
春深し醒めぬ花見の二日酔      
聴き馴れし声しかと聞く花の闇    
なかぞらのふくみきれざる飛花落花  
父のまた遠くなりゆく夕桜      
内視鏡何かとらへて春終る      
人の名も地名も忘れ花なづな     
逝く春を生誕百年秋野不矩
永井 雪狼
滝川 直広
橋本 榮治
植田 珠実
橋本 榮治
清水 憲一
氏野 光子
荻野りゅう
中村昭子
合田 圭希
米田多美子
合田 圭希
出井 孝子
藤平 寂信
合田 圭希
滝川 直広
植田 珠実
安土八重野
佐藤 静江
曲子 治子








  写真:長 晴子(c) 記:長 晴子


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