|
折りて齧る岩清水の氷柱
すずしろのかがやきをりぬ御神鏡
凍鶴のすこし水飲みよろけたる
狐火の先頭にをるかもしれぬ
冬草の同じところの踏まれけり
五階まで一気に昇る初句会
注連縄の籾をついばむ初雀
曳く船の曳かるる船の松飾
ほほゑみて初夢を見てをらるるよ
煮凝の唇に似てつめたしや
梅林のほとり朝の潦
去年今年白寿の母のそのほとり
年明くる島に三つの海の宮
御僧の若葉を摘みて炊きくれし
なにか綯ふらし水仙の花の
おほかたは薄着でありぬ初句 |
寺澤 慶信
岩井 久美惠
小池 啓子
二宮 操一
栗島 弘
軽部 梢
内山 森野
深津 健司
成岡 ミツ子
熊谷 一彦
田邉 文子
中川 肇
今野 志津子
浅見 宏子
中村 朋子
盛田 道子 |
 |