例会トピックス 

あんず句会(藍生関西4月例会)
 (平成19年4月20日)
会場:曼陀羅山寂庵
兼題:山桜・遍路・亀鳴く

主宰ご出句

  森光梅子さん第一句集「旅人木」に
亀鳴くや日和佐の句座をなつかしみ
         かちへんろ
藍生連衆続々と徒遍路
満月や高野のさくら山櫻
鞍馬花脊さくらに美山の山桜
亀鳴くやみんなやさしく年とつて



特選句
 

花ごろも死人のやうに懸りたる
亀鳴くか病む兄叫ぶカーサンと
火の神を祀りふぶける山櫻  
遷宮の木の香槌音花の冷   
つまさきに花の一片父帰る  
亀鳴くや光とゞかぬ隅に座す 
寂庵にひとりの春を惜しみけり




(京都)出井 孝子
(京都)中村 昭子
(長崎)森光 梅子
(京都)安土八重野
(京都)曲子 治子
(京都)出井 孝子
(大阪)向井ゆたか











一重丸句
  この里の土筆を添ふる花御堂    
飛火野へ夕べ櫻のとびやまず    
寂庵や懐しきもの紫木蓮      
飛花落花絵巻のごとくすれちがひ  
下船してふかき山並み花満つる   
花万朶ここまでくれば大丈夫    
真珠筏(たまいかだ)ひろがる入江山桜
胸もとをてふてふの舞ふ遍路みち  
舟人のみなうち仰ぐ花の雲     
まつさをな空まつさらな山桜    
落椿看取りの明りかと思ふ     
亡き母のお四国遍路行の跡     
遍路らし詫びたき人のただ一人   
にげたくて怖くさむくて桜満つ   
亀鳴くと見知らぬ顔をしてゐたり  
花人の帰る支度をゆつくりと    
亀鳴くや老女にもある反抗期    
お遍路に大きな粒の土佐の雨    
どの道を行けども落花奥嵯峨野   

(岡山)本郷 熊胆
(京都)出井 孝子
(奈良)杉田百合代
(大阪)宇高 徳子
(長崎)森光 梅子
(兵庫)今井 わこ
(三重)中條かつみ
(愛知)金子 恵美
(滋賀)永井 雪狼
(奈良)米田多美子
(岡山)本郷 熊胆
(広島)佐藤 静江
(京都)中村 昭子
(京都)植田 珠實
(京都)曲子 治子
(大阪)宇高 徳子
(奈良)米田多美子
(京都)出井 孝子
(京都)洲ア 展子















記:長 晴子 写真(c):長 晴子


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