例会トピックス 

第166回 藍生2月例会

(平成18年2月12日)
会場:池袋芸術劇場大会議室

主宰ご出句

  冴返るひとの手紙を火にくべて

  冴返る発ちたるひとの句を正し

 人の恩句の恩雪夜月の恩



特選句
  捨つるものの嵩と重さと日脚伸ぶ    
加藤 純子
  残業の妻雪深くなりにけり         田中 修明
  夕映えの残りて畦に氷る雪       
今野 志津子
  節分の眼の清らかな鰯かな        岩井 久美惠
  春の雪また先生のなつかしく    成岡 ミツ子
  睡る母に雛飾りしと告げにけり       植村 やよひ
  春の雪すこし遠くを見てをりぬ     
栗島 弘
  昃りて白梅の花そのひとつ         山口 恭徳
  雛飾り妻と眺むる静夜かな        
風間 博明 
  三階の父の部屋より豆を撒く      
藤井 正幸
  凍裂の音果樹園の明け初むる     
木津川 珠枝
  節分草やうやく札の立てられし     
寺澤 慶信
  軒ふかく近江に住まふ寒牡丹      
二宮 操一
  遊び知らねば雪とけるばかりなり    剱持 育代
  虹の間の虹浮みたる雪あかり      
原田 桂子
  しづしづとまじなひほどの豆を撒き   
深津 健司
  子を抱いて節分草に歩みより       二宮 操一


記・写:後藤 洋


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