例会トピックス 

第174回 藍生12月例会

(平成18年12月10日)
会場:科学技術館・六階会議室

主宰ご出句
 
十二月七日白川静先生お別れの会(京都)
諸びとに刷かるるしぐれ虹永遠に

十二月七日白川静先生お別れの会(京都)
越前ゆ京へと刷かれしぐれ虹
   
白川静先生満齢九五お別れの会献句(京都)
極月の邯鄲さらに鉦叩


特選句
  雪雲や破蟷螂のなほ動く       
裸木となりゆく枝垂大桜       
峡を来る氷のいろの綿虫よ      
百歳まで生きよとふくらうのこゑ   
幾重にもくるみ納むる大熊手     
冬満月最終水上バスの着き      
落柿舎のいとどしぐれてをりにけり  
立つたまま寝てゐる男開戦日     
虹消えてゆく新雪の伊吹山      
残菊を括り直してをられけり     
夜のジム聖樹の蔭に窓開けて    
市庁舎より高く聖樹の立ち上がり   
朴落葉踏む煎餅を割るやうに     
冬晴や動かぬ木馬母と子と      
木枯にあらがふガムをしかと噛み   
白鳥を見にゆくすこしお洒落して   
あやとりの川から川へ冬日さす   
白鳥の三羽七羽と飛来せし     
提灯のいつせいに消ゆ三の酉    
貧しくも豊かでもなく日記買ふ    
足元にいなごが飛べり由紀夫の忌  
木の葉降るかささぎの巣を置きざりに 
ただよふといふその意志を雪螢   

大矢内 生氣
寺澤 慶信
鈴木 信幸
藤井 正幸
植村 やよひ
盛田 道子
高橋 由枝
北村 ひかる
鎌田 ゑり
田邉 文子
木津川 珠枝
水巻 令子
岡 まり子
木津川 珠枝
石田 六甲
渡邉 公世
はたち よし
大矢内 生氣
成岡 みつ子
田中 啓介
藤井 正幸
水巻 令子
入沢 まき子








記・写:後藤 洋


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