例会トピックス

 
あんず句会(藍生関西11月例会) 
(平成18年11月24日)
会場:曼陀羅山 寂庵
兼題:

主宰ご出句

  スタート以来「あんず句会」も二昔(ふたむかし)
冬麗の句座を発ちたるひといくたり

   その昔あんず句会は十一月に発足
照紅葉寂信さんと二十年

かんぬき
閂のはづされてあり綿虫に

    「あんず句会」二十年の歳月に
いくたりのこゑの名残りの照紅葉

綿虫の縦横に俳諧自由に


特選句
紅葉のさざめきを聴く遊行かな   
摩天楼よりふつてきし雪螢     
ゆきぼたるとほくのひとを呼びにけり
よりそひつよりそはれつつ雪螢   
ほつとして紅葉あかりの寂庵に   
日吉旅館のあたりまで雪螢     
ぎんなんの実を踏む過去をふりかへる
レイ子さま見送りし日の大綿よ   
なにもかもひとつ鞄に紅葉山    
しぐるるや灯して似るどの窓も   
追へば消ゆる綿虫われを捉へけり  
雪螢厨に立てば夜となり      
門一つ表札二つ照紅葉       
山茶花の雨やつれなくしたるのち  
澄む水のやうな寝息をたててゐる   
滝川 直広
滝川 直広
出井 孝子
米田多美子
米田多美子
井アユキ子
藤田 翔青
億  みき
畳谷 智代
畳谷 智代
水谷 紀子
横山 笑子
河村喜代子
曲子 治子
植田 珠實










 
一重丸句
  しろがねの山のしめりの朴落葉   
言祝ぎて嵯峨野寂庵冬もみぢ    
綿虫のただよふ別れ惜しみけり   
紅葉あかりの奥の間に平家琵琶   
菊の香や紫衣輝けり九重に     
むづかしきことばはいらぬゆきぼたる
思ひ出す室戸御厨人窟ゆきぼたる  
寿ぎの寂庵紅葉また黄葉      
宇高 徳子
長  晴子
横山 笑子
畳谷 智代 
中村 昭子
橋本  薫 
川勝 洋子
出井 孝子








             
記:滝川 直広   写真(c):長 晴子


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