例会トピックス 

第161回 藍生7月例会

(平成17年7月10日)
会場:池袋芸術劇場中会議室

主宰ご出句

   火を背負ふほたるに最上川深し
   乗船者一人蛍川はやし
   ともづなの解かるる蛍川海へ


特選句
  濡れてゐるほたるぶくろの中に虫 
二宮 操一













  雲の峰父なきあとを父の船  曽根 新五郎
  うっすらと空浮びたる蛍狩 有住 洋子
  夏蝶の勢ひの我になかりけり 田川 研一
  梅雨の月坂ゆく人の曲りゆく   
石川 秀治
  風鈴や風のごとくに遠くより 岩井 久美恵
  ちひさくてこの深き闇蛍籠    
今野 志津子
  夜おそく子亀のすべる金盥 栗島 弘
  ざうざうと夏越の暁の雨の音 今野 志津子
  かはせみの飛ぶやしづかな男達 鈴木 信幸
  水中に髪とかれゆく凌霄花 田中 浩子
  寂しさに慣れてもゆきし梅雨の蝶  大松澤 喜美子
  昭和史をひもといてみる明易し 中川 肇
  松蝉のつつめる湖の蒼さかな 原田 桂子
  この里の夜空うつくし砂糖水   
石川 秀治
  七夕の点字短冊触れてみし    
藤井 正幸
  天竜川のうるしびかりにさみだるる
森田 伊佐子
  七夕の練習艇の沖にあり     
山口 都茂女
  七夕の小学校の匂ひかな     
大場 敦子
  ほうたるの闇ほうたるの眠るまで 後藤 洋
     

記・写:後藤 洋


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