例会トピックス 

第148回 藍生3月例会

(平成16年3月14日)
会場:ECOとしま生活産業プラザ多目的ホール

主宰ご出句
鴎外旧居小倉鍛冶町夕残雪
 
  初桜兄弟子と師を語り継ぎ  
  下関門司港小倉春飛雪  

特選句

  村消ゆる町消ゆる国梅真白 大矢内 生氣  
  春よ人困らせて春になるなよ 横井 定利  
  椅子を買ひ足し北窓をひらきけり 岩下 香映  
  蠅生る人出の多き日なりけり 深津 健司  
  遺影抱きて菜の花の道に出る 本田 正四郎  
  黄砂降る柩の上に喪の肩に 加藤 純子  
  せいろ一枚梅林の暮れてきし 田邉 文子  
  帽子屋の届けてくれし雲雀東風 岩下 香映  
  舟底を打つ月山の雪解水 原田 桂子  
  教会の敷地一幹花辛夷 有住 洋子  

一重丸句

  春愁のつめたき大根おろしかな 門奈 明子  
  霾や馬場に大きな鳥の影 小松 勢津子  
  船員倶楽部朧夜へ扉が開いて 水巻 令子  
  かわかわと白鳥帰るわが頭上 原 えい子  
  まひるまをながるゝやうに花木倍子 森田 正実  
  花こぶし一段と納屋傾ける 木津川 珠枝  
  如月のこの満月の下にかな 中村 祐治  
  荒東風や重き扉を楽屋口 岩谷 美津子  
  ふきのたう摘める左遷の地を愛し 滝川 直広  
  紅梅へ白梅の枝くぐりけり 栗島 宏  
  どの山も古墳に見ゆる百千鳥 大場 敦子  
  花ひらくすみずみまでを人のこゑ 鈴木 信幸  
  黄金にひそむさびしさ春時雨 滝川 直広  
  ひこばえの桜咲きたり魁けて 岩谷 美津子  

記:後藤 洋


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