第二十二回 十月・奈良の藍生だより 〜普通の一日〜
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朝は、五時に起きます。 仕度をして家を出るのが六時過ぎ、これは数年来変わりません。 最寄り駅まで十分ばかり、正面に二上山を仰ぎながら歩きます。 二上山は日の沈む山です。
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近鉄奈良駅の改札を出て東へ五分ほど歩けば職場に到着です。 職場の窓から見える興福寺の五重塔です。 ここから、全国大会の一日目の句会場となった元興寺極楽坊を見ることはできません。
東大寺大仏殿が見えます。
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あっという間に、午後五時を過ぎ、間もなく終業のチャイムが鳴りますが、ほとんど誰も帰りません。 残業しているのですが、公務員など暇な職業だと思っている人にはご理解いただけないでしょう。 |
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日の沈むのが早くなりました。
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子供達がまだ起きている時間に帰ることができた分だけ、今日はよい一日だったと言っていいでしょう。 | |
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写真・文:(c)島田 勝 |