第十七回 五月・山形の藍生だより
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松尾芭蕉の「奥の細道」は、あまりにも有名ですが、芭蕉は西行の東北への旅を偲んで、奥の細道へ旅立ったとも言われており、約700年前の西行の足跡は、伝説として山形県内にも語り継がれています。
芭蕉が山形県を回ったのは初夏ですが、この度は芭蕉が見なかった山形の風景をお見せしましょう。
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山形の人々は、桜の花を1年に3回楽しみます。
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宝珠山立石寺(通称:山寺)全景で真ん中上部に見えるのが五大堂 |
最上川:山形県の母なる川と言われている。 |
スキーヤーで賑わう蔵王は、樹氷製造中である。 | |
山形県民歌 広き野をながれゆけども最上川 うみに入るまでにごらざりけり 昭和天皇 最上川逆白波のたつまでに ふぶくゆうべとなりにけるかも 斉藤茂吉 |
まんさくの花
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羽黒山祓川のみそぎ 出羽三山神社神職養成所の卒業の神事で、毎年3月20日この行事があると春を感ずる季節になる。 |
平野部の桜(染井吉野)が、散って暫らくすると周りの山々の大山桜がピンク色の濃い花を見せてくれる。西行も眺めて旅の疲れを癒したと思いたくなります。 最近では、カメラマンが全国から来るようになりました。 |
行く末はたが肌触れん紅の花 芭蕉 |
*写真はクリックすると拡大表示されます。
写真・文:(c)原田 昇 |