例会トピックス |
第141回 藍生4月例会 (平成15年4月13日)
会場:芸術劇場中会議室 |
主宰ご出句 | ||
夜を彫る佛師の軒の山櫻 | ||
たそがるる花の主の素手素足 | ||
花びらの過客あしたをかなしめば | ||
特選句 | |||
雪代山女機音午前三時 | 山口 都茂女 | ||
さくらさくららふそくの灯をともす | 栗島 宏 | ||
一湾を雨の包める桜鯛 | 石川 秀治 | ||
によいりんくわんおん渦巻きて歯朶萌ゆる | 水巻 令子 | ||
方丈の離れの風呂の朧かな | 木津川 珠枝 | ||
花笠や戦場に随く時衆たち | 安達 潔 | ||
きやうだいの病む連翹の真昼かな | 今西 美佐子 | ||
本一冊持ってそこらへ花見かな | 山口 都茂女 | ||
突端に注連掛くる岩磯菜掻く | 渋谷 澪 | ||
初蝶の滴るもののごとく来る | 藤井 正幸 |
一重丸句 | |||
小さき地震机にきたる余寒かな | 結城 節子 | ||
ふぶきては砂塵しづむる花であり | 小木曽 仁子 | ||
まぶしさのさびしさとなる桃の花 | 今西 美佐子 | ||
遅き日のいよいよ遅き弦の音 | 門奈 明子 | ||
回向とは心にともす夕ざくら | 八木 實 | ||
さくら散るわが身を削ることもなし | 鳥居 月清 | ||
骨となりさくらふぶきとなりにけり | 八木 實 | ||
早起きの思はず拾ふ若布かな | 鎌田 ゑり | ||
水滴の乾きそめたる初つばめ | 丹野 麻衣子 | ||
清明のあした草伏すほどの雨 | 深津 健司 |
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