例会トピックス 

第128回 藍生4月例会
(平成14年4月14日)
会場:池袋、芸術劇場大会議室

主宰ご出句
   鬼房先生亡し
寂かなる微笑塩竈桜かな
     敏雄先生亡し
花の木の火柱となれことごとく
     中村苑子先生は
白足袋のいちにん深山朝桜

特選句


  山癒やすほどの夕風壷すみれ 後藤 洋
  山櫻ひとの通はぬところかな
本田 正四郎
  花蘂の雨久高祝女外間祝     
大矢内 生氣
  風すこし入れ花の戸を閉ざしけり 
鈴木 仁
  徒遍路中村祐治その葉書      
藤井 正幸
  散りてなほ雨に打たるる牡丹かな
石橋 玖美子
  風船を持って迎へに来てをりぬ
寺澤 慶信
  眼の前の硝子の外のさくらかな
石川 秀治
  とりわけて花の流るる雨となり
栗島 弘
  春の風お墓の草をむしりけり    
石川 秀治
  放浪者達の夜焚火さくらかな    
熊谷 一彦
  咲き急ぐ花も咲き遅るゝ花も      
後藤 洋
  残業の果つる星空花祭 城下 洋二
     

一重丸句

 

薄きサンドウィッチ花水木窓に 

藤井 正幸
  はなびらの旧市街地へ散りにけり   有住 洋子
  竜天にひとみな土に親しめる      住田 千恵
  春泥や朝市の荷に犬小鳥       森田 伊佐子
  日の差して花にひといろ置きにけり  浅見 宏子
  げんげんの底ひみどりご目覚めけり 深津 健司
  波は波風は風追ふ雁供養       小松 勢津子
  月おぼろ足裏くるぶしふくらはぎ    田川 研一
  花散って机の上の片づかぬ      小池 啓子
  かがり火の消えたるのちの桜かな   住田 千恵
  藤の香の静かにわれを拒絶せり 半田 真理
  月に散るさくらお膳に散るさくら  田中 浩子
  花冷やまことに白き飯茶碗 田川 研一
  花に雨吾に言葉の降りにけり      半田 真理
  大数珠を担ぐ町衆花まつり       原田 桂子


戻る