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非常食研究会Emergency/disaster food

ヒアリング:ホリカフーズ株式会社


日時 2012年4月18日
ホリカフーズ株式会社 
会社データ
所在地 〒949-7411新潟県魚沼市大石59-1
Tel. 025-794-5333 URL: http://www.foricafoods.co.jp

取締役執行役員・営業企画部長 
別府 茂(歯学博士・新潟大学大学院 客員教授)氏
昔からの主力製品である缶詰・レトルト食品の他に、介護食・治療食、非常食『レスキューフーズ』で
有名なホリカフーズ株式会社の別府 茂さんにお話をうかがいました。
・レスキューフーズは阪神淡路大震災の教訓から生まれました。
屋外で救助活動を行う人のための食事→1型(レトルト 栗五目ご飯)
一般の人のための食事→2型(缶詰栗五目ご飯+缶詰つくねと野菜のスープ)
要援護者(高齢者、乳幼児、病気や障害を持つ人)のための食事
→3型(缶詰お粥+缶詰そぼろ)の3タイプと用途別にしましたが、価格が高くて売れ行きが悪かったそうです。

その後、新潟県中越地震で被災した経験から、”味付きごはんは繰り返し食べにくい”
”普通の白いご飯におかず”という被災者の要望を直接聞いて、食事の重要性に気付きます。
しかし、問題は、”ご飯”の質にありました。缶詰・レトルト食品は、容器に詰めてから
殺菌するのですが、これだと殺菌時間が長くなり、ご飯の品質が変わりやすいのです。

ホリカフーズは、治療食”ピーエルシーごはん”(腎臓病などの治療食:低たんぱく質のお米)の
技術を利用した無菌包装米飯の製法と新容器の開発により、3年半の長期保存性と”普通のご飯”の
レベルの両方を達成しました。

レスキューフーズ(発熱剤との組み合わせにより暖かい食事となる、主食+おかずセット)は、
価格は高めでも、現地で長期に活動する人たちのための食事として、自衛隊や消防、
ライフライン企業などを中心になくてはならない製品になりました。

別府さんには、多くの貴重なお話をうかがいましたが、次のポイントにまとめてみました。
・非常食のタイプに対し、備蓄・食する人の一致の問題
阪神淡路大震災の経験によると、要援護の人が必要とするような食事が届かず、
食事が最も必要な人が食べる事ができない状況があった。
また、活動内容によっても欲するものが違うということ。消火活動に従事する消防士さんは、
まず”水分”が欲しい。おそばやお粥のような食事をとりたい。行方不明者の捜索に携わる方は
肉を食べにくく、逆に屋外で力仕事をする人は肉を食べたい、など、同じ被災地の活動でも
内容により希望する食事も異なってくる。
・日常の食べ物と、非常の際の食べ物との相違
普段食べていないものを、非常の際に食べたいと思うか?普段食べているものを非常時に
食べるという考えが抜けている。同じ品質のものを食べられるようにする努力が必要
・非常食の価格と、品質の関係
公助では、手軽で、低価格、をあげてくるが、自助(自分で自分の生命・健康維持に努める)の
観点で検討すると、値段もさることながら、質が大切なのでは?

羨ましい話ですがレスキューフーズは、主たる顧客が現場で活動する自衛隊、
消防、ライフライン企業なので、訓練で使って下さい(現実には暗闇で使うこともあるので)
とお願いし、1年で1/3ずつ入れ替えする組織が増えていて、返品という悩みはないそうです。

また、今後の課題として、
 高齢者、アレルギー患者さん向けなど、要援護者向けの食品といった特定食品を、
対象とする人が食べるだけでなく、対象としない人も食べられるレベルの製品を
出して行きたいという事でした。

要援護者に必要な食事対策の不備の状況はいまだに改善されておらず、それらの食品の提供、
備蓄、提供する際の明確な表示(カートン表示が無いと、保管・配分する側がわからない)、
といった問題が山のようにあるという事も認識させられました。

この問題に関して、一部で解決に向け動き出している所もあるので、くり返す災害ごとに、
同じ問題がくり返されないよう努力して行く必要があります。

営業案内

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