地震のまえぶれ                      亀井義次 著「地震いろはがるた」(三浩社)より
                 イロハがるた         元大涌谷自然科学館館長袴田氏より提供
       イワシの大群さかのぼる
       ろくろく喰べずにイヌほえまわる
       花が咲き出す時期はずれ
       虹で予知する椋平 ( むくひら ) さん
       砲台もないのに大砲の音
       ヘビのように朝日とりまくいやな雲
       冬眠のヘビやカエルも飛び出した
       地鳴りがきこえて大きい地震
       陸地へぞろぞろ海のカニ
       ぬるま湯になる井戸や川
       るいるいと魚の死骸 ( しがい ) 波打ちぎわに
       沖に浮かぶは深海魚
       湧き水にごり泉は涸れる
       カラスとび交い鳴きさわぐ
       よっぱらいダコが浮き上がる
       ただならぬイヌの遠ぼえあちこちで
       列を作ってネズミがにげる
       空低く星が大きく見える夜
つ       月がまっかで火の玉だ
       ネズミもネコも仲よくにげる
       ナマズがあばれるとびはねる
       らくらくとウナギもコイも手づかみに
       むしむし暑い頭が重い
       ウシがおびえてきみょうなさけび
       井戸が鳴るのは直下の地震
       のめなくなった井戸水にごる
       温泉噴いて大地震
く        狂った満ち潮干き潮だ
       山から聞こえる山鳴り地鳴り
       毎夜まい夜の稲光り
       けたたましいキジの鳴き声地震の知らせ
       ふえたりへったり井戸の水
       こんな大漁はじめてだ
       えさも食べずにニワトリおどおど
       天気もうろう大地震
       アワビもエビも浅瀬に集まる
       サザエも見えずに海にごる
       キンギョやコイが浮き上がる
       雪がとけてる地面がほてる
       メダカもハゼも異常にふえる
       見上げる太陽まっかだ大きい
し        深海魚網にかかって大騒ぎ
       えたいの知れない稲光り
       干潟になった潮干いた
       もくもくわき出る入道雲が
       セミが地面にうずくまる
       すごい火柱沖に立つ
       うんと異常続出大地震