1.臨床心理学の現在
 *専門活動への発展史
 *学派から学問へ、心理療法から臨床心理学へ
 *全体としての臨床心理学的援助へ

2.心理臨床の統合とは何か
 *全体の視点:部分⊆全体、 技術<視点(発想)、 折衷<統合
 *現実の全体性:まず現実ありき、 理論⊂現実
 *事例の現実への介入、そして参照枠としての理論(学派)

3.現実の多元性と物語
 *システム論:生理・心理・環境
 *介入の多元性と協働の必要性:Bio-Psycho-Social model
 *こころ(心理)の位置づけ:科学あるいは認知行動療法を超えて
 *主体性の導入:世界の認知から存在の意味へ、そして物語の次元へ

4.物語としての現実
 *心理臨床的援助:人生(自己の物語)を生きることの援助
 *物語とは:Story-Plot,Fact-Fiction
 *物語の2次元:時間と関係、発達と社会、語り(narrative)と劇(drama)
 *物語論の意義:物語によってみえてくること(論理科学思考と物語思考)

5.物語と臨床心理学的援助
 *語りとしての物語(narrative):心的イメージ、内的世界、その人にとっての真実(plot)
 *劇としての物語(drama) :社会的行為、外的世界、社会における事実(Story)
 *事例の物語への介入としての心理臨床援助:+心理臨床の物語・
 *心理臨床の物語の枠の柔軟性と開放性 ⇔ 治療構造論

6.基本的物語技法と心理臨床の統合
 *語りとしての物語:聴く技能、訊く技能、読む(+診る)技能
 <聴き手としての Cp > ⇒自己を語り直すゴ新しい自己の物語を語り、生きられる
 *劇としての物語:観る技能、導く技能、読む(+診る)技能、演出技能、舞台設定技能
 <演出家としての Cp > ⇒演技指導+演出する=新たな役割で物語を生きられる
 *介入の全体性と技能訓練