The 4th Tokyo Racing Car Show 
The Model Car Contest 
モデルカーコンテストを見て

TOP : 1/12 scale Porsche 917 in '69 Japan GP by Hideaki Sugisaki.(Left side)
Right side's magagines is his life works.
He gots Win of Model Car Contest.
 1966年より発行されて当時のモデルカーレーシングファンの間でバイブル的な存在だった雑誌をご存知でしょうか。
それは、“モデル・スピードライフ”というスロットカー専門雑誌(しかし、スロットカーブームの衰退と共に、67年ごろにはモデルカー総合雑誌となり、68年には兄弟誌の模型とラジオの一特集となってしまうのですが・・・)のことです。
 そのモデル・スピードライフ誌において、数々の工作技術を私たちに教えていただいたのが、今回ご紹介する“杉崎英明”氏であります。
第4回東京レーシングカーショーのモデルカー部門において、氏の日本グランプリ仕様“ポルシェ917”は、まさに私にとっては憧れのモデルカーでありました。今でもモデルカーファンの間で根強く人気があるこのジョー・シファートドライブの917は、ある面、この杉崎氏の影響があったからではないかと私は思っています。この917が出来たことで、いつかはモデルカーとして自分も再現したいと、模型好きの少年たちは思っていたのではないかと想像します。
その氏の存在を強く感じることが出来たのは、右上の写真にあるモデル・スピードライフ誌の特集記事でした。
タミヤのスロットカー“プリンスR380”を66年日本グランプリ優勝車仕様に改造するこの記事は、当時すでに、クリヤーボディに移行し始めていたスロットカー界に一石投じる画期的な記事だったと今でも思っています。特に、サイドインテークを丸型に改造するところや、コクピットに全身ドライバーフィギュアを乗せるところ、そして、リアエンドを白洋線で作るところなどは、当時小学生だった私には、まさにカルチャーショックでありました。現在、模型を作る立場となっても、その当時の気持ちは忘れたことがありません。
 そして、バルサ材で作る“チャパラル2F”。これも当時クリヤーボディメーカーにしか新しいレーシングカー発売を期待できなかった私にとっては「なければ、自分で作れば良い!」という教訓を与えていただいた特集記事でありました。
最後に氏の作品を覚えているのは、オートスポーツ誌別冊のモデルカー特集における“1/12 scale '72 Surtees TS10”の製作記事でした。
72年日本グランプリを制したビッグ・ジョンのサーティースTS10 F2を再現するものでしたが、素晴らしいものでした。
 今回のモデルカー部門の優勝は、ある意味当然のことであり、その製作過程は、道具さえ違えど、今のレジンボディ製作と同じことを71年当時行っていたこと自体が凄いことで、石膏で型を作り、バキュームしたりとまさにオリジナルボディを製作していたと言えると思います。

 先日、ある雑誌で氏の元気な姿を拝見することが出来ました。まだ、当時の917は健在で(多少ヒケ等あるようですが・・・)当時のことを語っていらっしゃいました。素晴らしい特集記事でした。これからも元気で模型ライフを楽しんでいただきたいとしみじみ感じています。

The Best of Japanese Drivers
同時開催 人気ドライバー・ベスト10結果
TOP : The Best Japanese Drivers.
The order is decided by the vote.
 最後にご紹介するのは、当時のオートスポーツ誌に毎年のように行われていた一般ファンの投票による「人気ドライバーベスト10」の表彰式が、レーシングカーショーと同時開催されていたので、少し紹介します。 とは言っても、当時の人気は、海外や日本グランプリなどの活躍で、生沢 徹選手がダントツ状態でした。2位に高橋国光選手、3位には、トヨタを離れアメリカでレースをしている鮒子田 寛選手、そして、4位には、若獅子 風戸 裕選手、5位に北野選手が続きます。あまりの生沢人気に、72年度からは、人気部門だけでなく、テクニック部門など細かく分け、一般ファンとプロの審査員とによる投票で行われるように変わっていきます。
 ところで、風戸選手の写真のところに、実筆のサインが書かれていますが、これはある知人より頂いたものです。私が当時行った日時とは違う日にサイン会、および人気ドライバー表彰式が行われていたようです。

 ということで、38年前の東京レーシングカーショーをご紹介してきましたが、今回まとめているうちに、個性あふれるマシンたちや、新しく生み出されていく若いコンストラクターたちのマシンたちの初々しさや希望をとても強く感じずにはいられませんでした。
そして、その中から現在に通じるデザイナーたちが誕生していくことになるのですが・・・。
では、翌年に行われた「第5回東京レーシングカーショー」でまたお会いいたしましょう。
 

END



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