LOTUS 56 

 60年代後半、インディ500マイルレースの主役は、ロータスなどに代表されるヨーロッパのコンストラクターであった。これは、アメリカのフォードがル・マンを侵略したこととはまったく逆の現象である。
そんな中、インディで活躍したロータス56は、まさに当時のトレンドと言って良いスタイルを持つ、レーシングカーだった。スーパーウェッジ「くさび」そのものであり、最大の特徴は、当時エンジン規定があったものの参加が許されていたタービン・エンジンを搭載していたということであった。
衛星放送もされたと記憶しているのだが、録画だったのか、生放送だったのかはどうしても思い出せないのだが、白黒テレビで見たことだけは確かである。インディ500とストックカーレースの「デイトナ500マイル」は確かに当時中学生だった私は見ていたのだ。

 前年の67年では、やはりタービンカーをドライブしたパーネリー・ジョーンズが終盤リタイヤして優勝を逃しているだけに、68年のロータス56タービンには期待がかかっていた。しかし、結果はトップを快走していながら、やはり終盤のリタイヤ。その後は、タービンカーの規則が厳しくなり、レシプロエンジンへの回帰となってしまう。

 わずか2年余りの間だったが、話題を独占したタービンカーを、今回、当時のクライマックス製クリヤーボディを参考として、レジンでリプロしたボディを元に製作してみたのでご覧ください。
 


 

60s Style Slot Racing 


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