AH SHARP, AH CHAPARRAL, AH NASSAU !!! 
Chaparral 2 in NASSAU !! 

1965年ナッソー・スピードウィークのメインエベント「ナッソー・トロフィー・レース」に優勝した
あのチャパラル2 (with スポイラー)を再現!!
PART 1

Modeling by Dr.K
“ハプ・シャープのチャパラル2を作ろう!!”
 1965年のナッソー・スピード・ウィークはその偉大なる歴史の中においても最高のシーズンと言われるほどの素晴らしい内容でありました。
そして、この年のナッソーでは、「Nassau Tourist Trophy」「Formula V」「Governor's Trophy」、そして「Nassau International Trophy」の4大レースが盛大に開かれたのでありました。
 さて、今回は、この中のメイン・イベントであった「Nassau International Trophy」レースで優勝したハプ・シャープのチャパラル2を再現してみたいと思います。製作は「Dr.Kのモデルカー・レーシング時評」でおなじみのDr.K氏に無理やりお願いしました。氏の作られる作品は常にリアル感を追求する本格派のモデラーであり、同時に当時のモーター・スポーツにも精通しているリアル・タイマーで細かいところまで拘りを持つ妥協しらずの頑固者おじさんであります。
 このチャパラル2は、2Cと同じくリアに可動式のスポイラーを持つ異色のモデルでありました。
特にDr.K氏がこのモデルを選んだ理由としては、まず市販されていないモデルであったこと、そして誰もまだ製作していないことなどを理由とされており、まさにこの拘りこそが氏を製作にかりたてる理由ではないでしょうか。
「初めに一言言わせて!!」
 
 MSL編集長との「おもちゃ、車談義」のメールのやり取りの中で、”ナッソー”の話しが出たのが、4月初めの事だったと思う。 そんな話を何回かしている内に・・・、
「Dr.Kさん、次回のモデル・スピード・ライフは”ナッソーのスピード・ウイーク”で行きましょう・・・!!”」 、と言う話しに自然になってしまった。 このレースは玉石混交で色々面白い車が走っているので、モデル作りの素材になる車も多い。
いつ出来るか判らないと言う、いつものお約束の元に、私がチャパラルの2−Cと2−Modified を、作ることになった。
 2−Cは、作り掛けですっぽってあったLSの物に、COXのジャンク・シャーシーを宛がうだけであったのでそれほど、時間も手間もかからなかった。
問題は、2−改の方である。その時は、ジャンクのチャパラル2(COX)があったので、それを多少直せば比較的、簡単に出来るであろうと高をくくっていた・・・・。
そこから、私の一夏に渡る”チャパラル地獄”が始まったのである・・・。
by Dr.K.

TOP : This is Chaparral 2 by COX ???


 素材の車はジャンクのまま放っておいた物で、ウインド・シールド、ドライバー、エグゾースト等、外装パーツは一通り紛失している代物だ。
シャーシーだけは一様、一通り揃っているのが救いと言えるかも知れない。したがって、紛失パーツは殆ど自作か、他のキットのジャンク・パーツの利用と言う事になる。

TOP : OH !! Modifid Chaparral 2 by Dr.K.


 ボディーの修正は、ご覧の様に、本を見ながらの”感だより”と言う事で、適当に進めていった。 大きな修正個所は以下の様な所である。
A 前後フェンダー: 前後、セブリング・フェンダーの削除とフロント・フェンダーの延長
B リア・スポイラ−付近の平面化: リュ−ターにて大きくカットし、プラ板とパテにより整形
C テール、垂直フィンの追加: 溝を切り、プラ板を接着後にパテで修正
D フロント・ライトの穴埋めとチン・スポイラ−の追加
E フロント・カウル上の穴あけとテール・エンドの穴あけ

TOP : The front fender louvers by plastic sticks.
It's Dr.K MAGIC !! 
 今回の製作の一番の問題点は、フロント・フェンダー上の40本ものルバーである。
このルーバー製作のヒントが掴めず。約1ヶ月無駄に、思考錯誤の時間を費やした。
 最終的には、基本通り、細いプラ棒の接着、パテによる修正と言う、オーソドックスな根気を要する仕事と相成った。
幾ら、好きでも、このルーバーを前にすると、老眼進む50親父は、誰しも、”尻ごみ”すると思う。 余りシャープには出来ていないが、今の私にはこれが、力量、根気の限界か・・・?とも、思う。

TOP : The Front Section of Flame and Mein Flame. 

TOP : Check it !! The Negative Cumber of Front section and others.

TOP : Look !!  The Mechanism of Front Suspension !! FANTASTIC !! 


 シャーシーの改造点はフロントのネガティブ化とリア・トレッドの増幅だが、フロントは、ご覧の様な自作のサスペンションを製作し、真鍮の曲げの自在さを生かし、ネガ・キャンを自由に調節できるようにしてある。
リアは、COXのオリジナル・シャフトでは長さが足らず、仕方なくネジ切りの物で代用した。したがって、スピンナーも違う。
 フロント・タイヤはCOXオリジナルのファイアストンだが、リアはハイトと幅のあるミッレミリアのスポンジ・タイヤを、削って仕様した。
 また、上右パーツは、エンジンのラム・パイプ(8本)と真鍮線を曲げたロールバーである。
PART 2へ続く



 
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(C) 13/SEPT/2001 Photographs by Dr.K.
(C) 13/SEPT/2001 Report by Dr.K.
(C) 13/SEPT/2001 Text by Hirofumi Makino.