MSL CanAm Challenge Cup Round 3 
The Drivers and Machine of Photographs

TOP : Racing Paradies Circuit.
(C) Photograph by K.Owari.
 ここで今回最終戦を待たずにチャンピオンを決めた小儀和宏氏に特別にコメントを頂いたのでご紹介したい。
 
 開幕からの1〜2戦は深谷のシャパラルで、こじんまりとした人数でレースを楽しみましたが、今回の第3戦はトラックをレーシングパラダイスに移し参加者も10名以上を予想されましたので、どんなレースになるのか、ちょっと想像出来ませんでした。
Boss田所選手は第2戦直後と第3戦直前にパラダイス入りをしてトレーニング&セッティングに励んでいたようですし、第2戦からカムバックした脅威のオールドルーキーTom菊地選手はその後急ピッチでかなりの台数を製作しテストを重ねているという情報も有りました。
そして北関東溝車振興会のメンバーの方達とは、初顔合わせでまったくの未知数・・・。
マクラーレンM6A的には今回も苦戦は覚悟で、一抹の不安を秘めての第3戦に出場でした。(笑)

レース前は、シャパラルサ−キットで走った仕様の「ややボディーロールの多いセッティング」では、「レーシングパラダイスでは立ち上がりが少し苦しく、全開に出来るタイミングが遅れる。」と感じていました。
モーターについても今回から「F100またはラビット」でどちらでもOKとなったので、2レース+フリー走行を消化して、かなり消耗をしていそうだったF100モーターから、新品のラビットモーターに換装を予定していました。
車体のセッティングの変更としては、シャパラルサーキット仕様とは大きな変更は無く、
1.スラストワッシャーを追加してボディーのロール量を少なくした。
2.モーター直前に2gのウエイトを載せた。(気分的に載せただけ。)
そして、新品ラビットモーターを搭載してレース前にブレーキ回路を外して10分間の慣らし走行をした。
慣らし走行と共にギヤ比についてもフィーリングをチェックしていましたが、特にギヤ比を変更する必要は感じなかったので、大胆にそのままの状態でレースの出場に突入。

クジ引きでの予選出走の順番が何と1番目を引き、注目のタイムアタックでしたが、おニューモーター+セッティング小変更はブレーキ回路を外した走行しか殆どしなかったので、どのくらいのタイムが出るのか、自分でも皆目見当がつきませんでした。
これが走り出してアタックしてみると、「車の挙動良し。モーターのフケも良し。」で何と絶好調で第2戦のシャパラルでかなり苦労したのが嘘のようでした。

本戦では今回はスピードのアドバンテージが有ったので、淡々と走ればそれなりの走行距離が記録されて、全般的にはそこそこ良いペースで走れたので、概ね良かったように思いますが、「やってしまいました!。」は7ヒート目で、2回ものコースアウトは非常に痛かったです。
1回目はS字入り口でアウトから鳥海選手に並び掛けたら撃墜された。
 これは自分の単純な判断ミスの結果で、まったく不必要なコースアウトでした。
2回目は立体交差下のブラインドにコースオフをした車がいたらしく、追突して自分もコースオフ。
 これはレーシングアクシデントで不可抗力のようでした。
 もう少し注意深ければ、減速してコースオフは避けられたかも・・・?。
という事で、このヒートは10.1周(平均ラップ11.881秒)を記録するに留まりました。
少しでも良いリザルトを望むなら、レース運びとしてはこういったムラは極力避けたいところなのですが、今回もまたやってしまいました。(笑)
私事ですが、精神的な安定性や一発の集中力がもう少し無いと、自分なりのベストレースは当分は望め無いように感じます。

いつもライバルのBoss田所選手は、今回は何故か少し精彩を欠いていたように見えました。
気合の入った走りを余り見られなかったのは、長距離遠征で少しお疲れだったせいでしょうか・・・?。
脅威のルーキーTom菊地選手は今回は自前の車で、事実上のカムバック初戦ですが、やはりというか、流石というか、安定度・集中力共にピカ一で車が煮詰まってくるであろう次回は更に更に実力を示してくるのでは・・・。 と思います。
チェアマン牧野氏については、第1戦の頃から比べると1戦ごとにスピード&安定度が共に確実に増してきて、車の製作とドライブのレベルアップを教科書で見てるように感じます。
まだまだ底は見せていないので、次回は更にレベルアップして3位以内に入賞するかも・・・?。
北関東溝車振興会の方達は、まったくの初コースのパラダイスに戸惑ってしまったようで、今回は自分のペースで思うように走れなかったかも知れません。
これに懲りずにまた遊んで下さい。

by Kazuhiro Kogi 
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