TOYOTA-7 VS LOLA T70MKIII
1968年の日本モータースポーツ界は、ビッグマシンの対決に大いに盛り上がった年であった。
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![]() 68年日本グランプリでニッサンの前に惨敗したチーム・トヨタは、前年のトヨタ2000GTの活動と同じく、国内の耐久レースに積極的に参加していく方針を継続し、この富士1000Kmレースや鈴鹿耐久レースなどに参加する事となる。レースごとに改造が加えられていく3リッタートヨタ7は、確実にデビュー戦の日本グランプリ時の性能を上回り、同年最後のレースであった日本CAN-AMレースにおいては、7リッター級のビッグ2座席マシンの中で福沢幸雄が総合4位という好成績を残すに至った。
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Winning #10 Toyota-7 drivin by Hiroshi Fushida. (C) Photograph, modeling by Hirofumi Makino. |
1968年富士1000Kmレース 富士スピードウェイ 6Kmフルコース 167周
トヨタは、3リッタートヨタ7を3台。
ニッサンは、R380IIIを2台。
タキ・レーシングチームは、ローラT70MKIIIを1台、ポルシェ910を1台。
また、T.M.S.C(トヨタ・モータースポーツ・クラブ)主催ということで、高橋晴邦や川合 稔らのトヨタ1600GTやカローラ・スプリンターなどのワークス・ツーリングカーも出場している。 レースは、まさに白熱の展開を見せ、全167周の内、134周まで快調にトップを走っていたタキ・レーシングのビッグ・ローラがギヤボックスのトラブルにより後退。ひたすらローラに食いついていた鮒子田 寛組のトヨタ7が遂に135周目にトップに躍り出た。
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Race times 5' 46"04'"49 167Laps ----- ![]() |
![]() TOP: Overall 2nd. Taki Racing Team's LOLA T70MKIII . (C) Photograph, modeling by Hirofumi Makino. |
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(C) Photographs, modeling by Hirofumi Makino. |