MACHINES GALLERY

Zerex Special
( 1963 Times Grand Prix )
1/24 Scale Resin Body

 
 珍しい車です。ロジャー・ペンスキー(昔は、ペンスケとも言っていましたが・・・)が、アメリカ国内で開催されていたUSRRCなどのスポーツカーレース用に旧クーパー2.5リッターフォーミュラ1を改造、2座席スポーツカー(初期型は、まったくのシングルシータースポーツでしたが・・・)に仕立て上げたものです。その後、ブルース・マクラーレンに売却され、1964年シーズン途中まで活躍し続け、その後のマクラーレンMシリーズの基礎となったマシンと言われています。
 このペンスキーとマクラーレンのZerex SPは、同じようでまったくの別物と言っても良いでしょう。ロジャー・ペンスキーが乗っていた時のエンジンは、コベントリー・クライマックスエンジン搭載のクーパーF1そのものでしたが、このマシンを手に入れたブルース・マクラーレンは、シャーシを改造、オールズモビルなどのアメリカンV8エンジンを搭載していたのです。マクラーレンM1Aは、これらの経験から誕生したと言って良いでしょう

 さて、今回この珍しいZerex Specialのレジンボディが手に入りましたので、早速作ってみることにしました。
とは言っても、ロジャー・ペンスキーが、1962年に初めてレースに参加した時の資料はそこそこあるのですが、シングルシーターから2シーターに改造した後の資料(シングルシーター時代のこの車は、向かう所敵なしで、他チームよりシングルシーターは規則違反ではないかクレームが出て、それが認められた為2シーターに改造した経緯がある)がとても少ないのです。また、カラー写真も数枚程度。
そこで当時のレースのビデオを見て参考にすることにしました。ビデオをコマ送りにして、なんとかデカールやカラーリング、リアエンド形状などを調べることが出来ました。
 このレジンボディには、ボディ本体とウインドウスクリーンクリヤーパーツしかないため、その他のパーツは全て手持ち、または自作することになります。

 左上の写真は、すでにボディの切り込みやヤスリがけ、プラバンによるコクピットの自作と取り付けを終え、下地塗装、ホワイト塗装を終えた後であります。ホワイトは模型用ではなく、アサヒペンスプレーを使用しています。左は、ミーカム・チームカラーにするため、ホワイトラインのみマスキングテープでマスキングし、ライトブルーメタリックを塗装したところです。
 フロントノーズの唇部分のマスキングがちょっと納得いく出来ではなかったのですが、まあ雰囲気には出来上がりましたので目をつぶってください。
リアエンド部分は、ビデオ考察により、四角い開放部があいていて、なおかつ平面状になっているようなので、ボディをカットし、プラバンで加工しました。
 デカールは、全てPCによる自作です。#6のホワイトがちょっと薄い感じはしますが、なんとか見れます。Zerex SPECIALが正解なのですが、ZEREX SPECIALにして貼り付けてしまいました。後の祭りです。
 さて、コクピットの装着ですが、実車もそうなのですが、サイドシェルがかなり低い車なので、実車同様ドライバーの肘上あたりから出ているようなドライビング姿勢になります。メーターパネルは、フォーミュラ1用を使っているようなので、無骨ですが、本物と同じようにパネル本体が目立つように取り付けました。
また、Zerex SPのアクセントにもなっているフロント開放部内側の2灯のフォグランプらしきものを取り付けます。ロールバーはアルミ線です。
余談ですが、ステアリングはアルミ線を丸め、スポークをプラバンで作りました。
 上の写真は、ウインドウを取り付け、ドライバーと補助シート、そして、バックミラーを取り付けたものです。これで一応ボディは完成です。
リアのブレーキランプ、エキゾーストは、ちゃんとした資料がないため、想像して取り付けました。間違っていましたらお許しください。
 シャーシは、さかつう製を使用。
実車がそうなので仕方ないですが、ボディのセンターおよびフロントがかなり低く作られているため、さかつうシャーシでないとコクピットが収まらないように思います。
 インナーホイールは、クーパー用だと思われますが、手持ちにないので、雰囲気が似ているミニライト風なもので代用しています。

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(C) Photographs,textreport by Bon Makino.