まずお詫びしたいのは、発売当時は購入していた6月号No.20だったが、引っ越し等でその他多数のモデル・スピードライフ誌と共に紛失してしまいコピーにて紹介となった。出来る限り多方面からの協力を得てカラーでの紹介をするつもりだがどうかご了解お願いたい。
 No.20においてもやはり見事な出来栄えなのが表紙である。 杉崎氏がクラッシュした実際のデイトナスピードウェイで行われたレースでのクラッシュシーンをあらゆるテクニックを駆使してリアルに再現している。
 上の撮影秘話を読むとわかるのだが、それまで使っていたタバコの煙以外になんと今でもよく使われる“綿”を使って白煙等を再現しているところが凄い!
さらにボディをガス火で変形させてクラッシュの凄まじさを再現、上に釣り上げて撮影するなどまさに怪獣映画の特撮並みの撮影だったと想像する。 杉崎氏はまるでモデルカー界の円谷英二のような存在に見えてきた。

 プラスチックモデルカー製作のコツを毎回読んでいると、杉崎氏はいったい誰からこのような技術を学んだのだろうかと疑問が浮かぶ。 自らのアイデアだとしたら凄いことだと思う。 一度そのルーツをお聞きしたいところだ。
 
 製作記事に移るとMPC製1/25スケール「FORD J CAR」である。 今でいうスケルトン仕様であるが、このFORD J は、66年ル・マンテストディに登場したマシンとは違いその後改良されたニュータイプである。その後、あのケン・マイルズを天国へ導いたタイプとなり、最終的にフォードは“J CAR”を諦めて“FORD MKIV”へと繋がるのである。
 その中間的なマシンをモデル化したMPC製FORD J CAR を杉崎氏はなんなく完成させているが、高い技術力と実車に精通しているからこそ完成させることができると言える。 

 モデルスピードライフは月間であるが、当然締め切りというのがあるかと思う。それを考えると今回のように表紙のジオラマとクラッシュしたモデルカーを製作、さらに下記の製作記事やHOW TO記事などもあるわけでかなりのスピードで製作したのではないかと想像できる。 たぶん徹夜で製作したものもあるかもしれない。
 
 

 

 

 

 FORD J CAR had testing at Daytona Speedway in 1966.
 

 

 


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