この5月号の表紙を見てもらいたい!
まさにモナコを表現していることが説明文を見なくても分かってしまう。 そして、回を重ねるごとに“ジオラマ”の完成度は増していき、特に今回の出来栄えはベストと言って良いのではないだろうか! しかも、空や遠くの街並みは絵画である。絵画の作者は詳しく書かれていないがこれも杉崎氏が描いたものではと思う。 
 さらに今回のジオラマには人物も登場している。これは鉄道模型やミリタリー模型からの波及ではないかと想像できる。
ヨーロッパではこのようなミニチュア模型で街並みを作る趣味は昔から存在するのでなんらかのヒントとなっているのは確かだろう。しかし、それをモデルカーの世界で反映させた杉崎氏の腕前は大したものだと感じずにはいられない。
 
 さて、作例の「バルサで作る CHAPARRAL 2F」だが、4月号のニッサンR380II と共に今でも忘れられない製作記事の1つだ。
当時レジンなどがない時代に自分だけのボディを作るのは、バルサ材以外にはなかったと思う。これはモデルカーだけのことではなく、真鍮などを使う鉄道模型などは別として、飛行機模型や船舶模型などに広く使用されていた素材だ。
スロットカーではこの時代、木型で原型を作り、バキュームでクリヤーボディを作る方法もあるが、モデルカー全般としてはバルサで作り上げる1点ものの方がリアル感はあったと思う。 しかし、このバルサ材だがナイフやヤスリでどんどん削れるのは良いのだが失敗は許されない。 そして、パテで表面を埋めなくてはならないのも苦労する点だった。
 ウインドウなどもバキュームするとかかなり高等技術を要する。
その辺を杉崎氏は他のクリヤーボディのルーフを利用して作り上げるという方法を今回採用している。
それは、タミヤ唯一のクリヤーボディである「FORD J CAR」のルーフを利用するという方法を用いている。
元々「CHAPARRAL 2F」は、フォードJ のオマージュではないかと言われるぐらい似た形状をしている。
 
 
  

 
 

 

  


  

 


 

  

 

 

 


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