'04 Gallery of Joe Honda
"AYRTON SENNA"

「ジョーホンダ 写真展」

01-14/OCT/2004 PENTAX FORUM IN SHINJUKU 
 

 アイルトン・セナの現役10年間は、私にとって決して平穏な時代ではなかった。40歳の半ばから50歳の半ば迄の10年間は、本来なら写真家の円熟期で働き盛りであるはずだったが、私にとって最も辛く厳しい10年間だった。目が霞み見えにくくなってしまったので、眼科医の検診を受けた。白内障がかなり進行しているが、現段階では手術という方法もあるが臨床例がないとの結論がくだされた。1984年はホンダのF-1グランプリ再挑戦がスタートしていた。ターボエンジンの新しい黄金時代を迎えていたが、考える心の準備も全くないまま思いハンデを背負っての撮影取材が始まった。
ホンダパワーの爆発は次々と新しい技術とシステムを繰り出すジャパニーズ アズ No1の時代の到来だった。ホンダパワーを見事に操るアイルトン・セナの活躍は私達に大きな夢と希望を与えてくれた。私が自身のハンデを忘れるほど取材に集中した頃の写真展である。
ジョー ホンダ 
 ジョーホンダ氏の写真展に行ってきた。氏が撮影した"AYRTON SENNA"は、何回見ても感動的だ。
上記に書かれていたように、当時のジョーホンダ氏は白内障が進んでおり、コンディションは最悪の状態だった。それにもかかわらずこのような芸術的な写真を撮ることが出来たのは、やはり氏の情熱の賜物ではないだろうか。
ジョーホンダ氏は、今から37年前の1967年に初めてヨーロッパに渡り、ル・マンやモナコGPなどを取材、日本のモータースポーツファンに当時のF-1ドライバーの喜怒哀楽を写真という“コミュニケーション”を通じて我々に教えてくれた。大のモータースポーツファンである私にとっては大恩人である。
当時から氏の写真は、ただの記録写真ではなかった。神秘的で躍動感があり、特にドライバーの目の動きを捕らえた写真は、そのドライバーの心境を知る事が出来るほどリアルなものだ。これは、氏でしか表現出来ないと断言できる。特に、67年のモナコGPにおけるスタート前のロレンツォ・バンディーニの写真などはまさに緊迫のシーンであった。死の予感が漂うバンディーニの表情・・・。

 さて、久しぶりのジョーホンダ氏の写真展であるが、2年前の写真展と同様、アイルトン・セナがテーマである。しかし、台風22号の影響で予定されていた10月9日(土)の“ジョーホンダ スライド&トークショー”は中止となってしまったが、沢山のジョーホンダファンやアイルトン・セナファンが来場し、その素晴らしい写真の数々を真剣な眼差しで鑑賞していたのが印象的だった。
このページでは、そんなジョーホンダ氏が精魂込めた写真の中でも特に印象に残った写真を、私の独断と偏見(!?)で紹介させて頂くことにした。尚、会場での撮影は、手持ちのデジカメで行なったもので、本来のジョーホンダ氏が撮られた素晴らしい色合いとは全く違うものになってしまったことをこの場を借りてお詫び申し上げたいと思う。



TOP : The Gallery of "AYRTON SENNA" by Joe Honda at PENTAX OPEN STUDIO in Shinjuku.

"AYRTON SENNA"
Photographs by Joe Honda

 

TOP : ITALIAN GP in 1990.
BOTTOM : MEXICO GP in 1990.


TOP : FRANCE GP in 1984.


TOP : MONACO GP in 1987.

TOP : SPAIN GP in 1987.


TOP : SPAIN GP in 1993.

TOP : BRAZIL GP in 1994.


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(C) Photographs by Joe Honda.
Special thanks PENTAX FORUM.