19/APR/1964 哀愁の'60sル・マン テストディ Ferrari Top Time !! Ford Out !! フォードGTデビュー!! TOP : Ford GT( 1/24 scale K&B ) and Ferrari 275P( 1/24 scale Monogram ). #10 Ford GT40 ( No.GT/102 ) Driven by Roy Salbadori. #22( !?) #17 Ferrari 275P ( No.0820) and Ludovico Scarfiotti that he gots a top time 3"43'8. |
恒例の1964年“ル・マン テストディ”に初登場したフォードGTはまだまだフェラーリの敵にはなり得ませんでした。 フォード・アドバンズ・ビークルよりエントリーした3台のフォードGT内2台はフロントが浮いてしまうという初期的な問題点が原因でクラッシュしてしまい改良が急務となってしまいました。ドライバーを務めたのはジョー・シュレッサー(後にあのホンダRA302を駆り68年フランス・グランプリで焼死)とロイ・サルバドーレでありました。(右の写真は、テストディでクラッシュしたサルバドーレ車) 一方、スクーデリア・フェラーリはすこぶる快調で、特にフェラーリ275Pに乗るL.スカルッフィオッティは、エースドライバーとして当時躍進著しいJ.サーティーズの330Pの記録を破る 3"43'8 を叩き出し、一躍ルドビコの名はヨーロッパ中に知れ渡ることになるのでした。 K&B社“フォードGT”スロットカー(デビュー時をモデル化)とフロント部分を比べてみると随分と実戦的に改良されていることがわかります。 リヤもストンと落ちていたリヤエンドがその後のGT40に通じるような反り上がった形状に変化しています。
1964年のテストディにはルドビコ・スカルフィオッティが同型の#17でジョン・サーティーズの駆る最新の330Pを出し抜いてトップタイムをマークしました。ちなみにテストディ時のルドビコのカーナンバーは“17”でした。 |
TOP : The first Ford GT ( NO.GT/101) drivin by Roy Salvadori at Le Mans on April 19th in 1964.
ドライバーは、ロイ・サルバドーレでタイム的には見るべきものがありませんでした。それだけまだまだ不完全なマシンだったといえます。#4のフォードGTは、ル・マン本戦に登場した改良型のGT40です。フロントが浮くのを防ぐ為にかなり実戦的な形状に変化しています。ちなみに#10のモデルカーは、K&B社の1/25 scale フォードGT、そして#4は有名なCOX製1/24 scale フォードGTであります。どちらのフォードGTも当時大人気の形で、K&Bの方は日本のアオシマが、COXの方は童友社がそれぞれコピーしたのではないかと言われています。 当時を思い浮かべ思う事は、フォードGTのデビューとスロットレーシングのブームは全く同じ時期であったことがなおさらフォードGT人気に拍車をかけたのかもしれませんね! |
テストディ リザルト (全23台出場) RESULTS
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(C) Photographs and modeling by Dr.K.