帰ってきた"Seb"さん!

 今年も恒例の「ホビーフォーラム」に参加させて頂いた。そして、 参加して頂いた“野上さん”、“須藤さん”、そして、いつもご協力いただいている“横川さん”にこの場を借りてお礼を申し上げます。
さらに今回は、5年振りにあの"Seb"さんこと 山田 雅之氏 が戻ってきてくれた。これで音楽バンドではないが、フルセクションが揃いやっと演奏ができる状態になった思いだ。 また、急遽お仕事の関係でいらっしゃれなかった“大庭さん”の作品も加わって楽しく、また、マニアックに展示をすることが出来たことは本当に嬉しく思っている。

さて、今回の「くるま村少年団」のテーマは、「1965年から50年」。 ということで、60年代から70年代にかけての日本グランプリや富士グランチャンの舞台であった「旧富士スピードウェイ」を偲んで、素人作品で大変おこがましいが、良き時代の「富士」のストレートを再現させて頂き、そこに参加いただいたモデラーの方々の作品を置いて展示するという冒険(!?)をさせていただいた。
 約1/40〜1/32スケールを基本として幻となってしまった「コントロールタワー」、そして、ある方の秘蔵の「68年日本グランプリ」映像からのピット風景を画像とした「ピット」などを再現し、なんとか形にすることが出来た。
 
 

 
 
 上の画像は、手書き魔術マイスターこと“野上”氏と現役スロッター&モデラーの“須藤”氏の作品を中心とした1966〜1971年当時に富士を走り抜けていったマシンたちだ。 同時には走ったことがないマシン同士だが、それぞれのマシンには思い入れを感じずにはいられない。 66年「第3回日本グランプリ」に出場し、ミッドシップの「プリンスR380」に華麗に挑んだフロントエンジンの「トヨタ2000GT」、そして、Tetsuと風戸の立ち位置が変わるターニングポイントとなった71年富士マスターズでの「917Kと908II」など、話しは止まらない。それらは須藤氏の細部まで拘った作品たちである。

 「あっ!ピットエリアに福澤幸雄のトヨタ7が・・・」
 




 


 
 
 1968年のAUTO SPORT誌の表紙を飾ったNAC(塩澤進午代表の日本オートクラブ)のストックカーレースのローリングスタートシーン。
 記念すべき富士でのアメリカンタイプのストックカーのオープニングレースであった。その時に出場したあの「リチャード・ペティ」のシンボルカラーに#43の目立つカラーリングで登場した“米山二郎”の「グロリア」。いや〜感激ですね!
当時はステッカーなどなく、手書きでのスポンサーマークなど当たり前の時代、野上氏の「手書き魔術」が存分に発揮された作品。





 
 
 
 1/24スケールに絞った 須藤 氏と 野上 氏の作品群。
フルスクラッチの「SIGMA MC74」と「Nissan R382」は須藤氏、あの東名セドリックとブルーバードクーペ(’71 TT500マイルの日産ワークス)は野上氏。






 上の4台はすべて 野上 氏の作品である。
’69年モンテカルロラリーの日産ワークスフェアレディは、これぞ手書きマイスター本領というだけでなく、仕上がりに温かみがあるとでも表現したらいいのか、熟年の“技”を感じさせて頂いた作品だ。
また、「バイオレット」は1977年のサザンクロス・ラリーにR.アルトーネンが乗り優勝した仕様だ。 なんとホビーフォーラム前日に出来上がったという作品である。
 1970年の富士インター200でモレッティが乗って優勝したフェラーリ512Sや国際耐久で活躍したマツダ・プレスト・ロータリーやスターリング・モスが乗ったことで有名なフロンテなど、マニアの盲点をつく野上氏のエンスー作品たちである。




 
 上の画像は、長年「くるま村少年団」に強力して頂いている“横川”氏のスロットカー作品群である。
中々仕事の関係で作品を作ることが出来ないと嘆く氏であるが、現役スロッターとしてまたモデラーとしての心意気は衰えることをしらない。

 
 
 
 Club Sebring 参上 !!


 5年振りのホビーフォーラム登場で、セブファンはもとより、ベテランモデラーまでその復帰を喜ぶ声が多く聞かれた。 
最近は、愛車「カニ目」を駆り、実車でもエンスー振りを発揮しているエンスージアスト・モデラーである。
今回は、手荷物の関係で作品数は限られているのだが、その製作技術はもとより、随所にセブさんらしさ(!?)である色の匠さを覗えることが出来る。
 仮テーマの「パワー・バイ・フォード」の作品もオジサンたちをキュンとさせるものであり、期待を裏切らない作品たちであった。 個人的には「1965年ナッソー・スピード・ウィークに出場した“フォードGTX”がお気に入りである。





 HP「くるま村の少年たち」では、度々登場していただいている“大庭 鉄也”氏も今回のホビーフォーラムに参加頂ける予定であったのだが、仕事の都合で今回は作品と氏が原型から製作された「1967年 STPスペシャル・タービンカー」キットと完成品、そして、以前に氏が製作された「フェラーリ350P4」をお借りし、展示させて頂いた。
 「STPタービンカー」はスロットカーボディとして開発したものだが、来場された方々からは、ディスプレィモデルとして作りたいとの意見も多々受けるほど注目された作品であった。 今後はそのことも頭に入れて考えていくとのことであるので、スロットカーマニア以外のタービンカーファンは期待したいものだ。
なお、このボディ専用のスロットカーシャーシを現在開発中とのことも付け加えたい。

 




 
 年一回のお挨拶 

 毎年、このイベントで顔を合わすモデラーの方々との会話もたのしみのひとつである。
昨年、「高原敬武コレクション」を多数展示させて頂いたモデラー“西岡 照夫”氏、そして、「ル・マンの会」のY氏である。
お二人の作品も気になるものだったので最後にご紹介したいと思う。

 今回 西岡氏は、比較的新しい「マクラーレンGTR」、Y氏は、「フェラーリ250GTO」「ポルシェ917」各種で、さすがという仕上がりに感激することしきりである。




では、この辺で・・・・また来年!!


END


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(C) Photographs and textreport by Hirofumi Makino.