(C) Photographs by Yoshiyuki Tamura.
 
 ロータス40。
これはまさに私の原点とも言っていい1台です。1965〜66年当時、日本中を大ブームに巻き込んだスロットレーシング。イギリスが発祥の地と言われ、その後アメリカで爆発的ブームとなり、1964年頃にアメリカ レベル社より郡是産業を通して日本に輸入され紹介されたのが最初と言われています。
私たちの憧れは、高嶺の花だったアメリカのCOX社、モノグラム社のスロットカー。そんな中、日本の田宮模型から発売されたロータス30。
他の日本のメーカーと違い本格的な作りで大人気となりました。そして、1966年に発売されたロータス40。これは、あのCOX社のサイドワインダーダイキャストシャーシを超える性能を備えた素晴らしいスロットカーでした。さらに価格が1,200円(ただしモーター別)とCOXの1/3の価格ということで私たち小学生でも(ただし、親に頼みやすい価格という意味で・・・)なんとか手が出るというものでありました。
 余談が多くなりましたが、そんなロータス40が1/1スケールで走っている画像を見て、本当に感動いたしました。

 フォードP68。
 このスタイリング。1960年代後半のプロトタイプカーの中では最高(スタイリング)のものだと思っています。
しかし当時のこのマシンの評価は、フォードDFVエンジンを搭載し、あのアランマン・レーシングが製作、運営をしたものの、強力なポルシェ陣営には歯が立たず失敗作とまで言われてしまつ。
 あれから40年近くたった今、改めてフォードP68を見ると、そのスタイリングはやはり素晴らしい!
私は、デザイナーのレン・ベイリーデザインの大ファンであります。1967年CAN-AMシリーズに現れた“ホンカーII”。まさに、オープンボディのP68のようです。そして、もう一台は、我が国で開催された1969年のJAFグランプリに現れたタスマンマシンにありました。
そのマシンは、ケビン・バートレッドが駆る“ミルドレン・ワゴット”というアルファロメオV8 2500cc(ワゴットがチューナー)を搭載したものです。
シャーシ、ボディ製作がアランマン・レーシングということでレン・ベイリー作ということが一目瞭然でわかりました。

 最後に一言。今回のイベントでエントリーしたのは“アランマン・レーシング”そのものからされたもので、パイパーレーシング一座でなかったことがとてもうれしかったです。

 シャベル型ノーズ。とにかく印象深いレーシングカーでした。
 


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(C) Photographs by Yoshiyuki Tamura.

Special thanks Hiroshi Fushida & Toyota Motorsport.