(C) Photographs by Yoshiyuki Tamura.
 
 1967-68年は、レシプロエンジン以外にもレーシングエンジンとして十分使用出来るエンジンが登場しました。
日本では、ロータリーエンジン、そして、海外では正式には最初ではないのですが、タービンエンジン搭載のレーシングカーが登場しました。
 1967年のインディ500にパーネリー・ジョーンズが駆るSTPスペシャル、そして、翌年同じくインディ500に登場したロータスタービン56。ドライバーは、チーム・ロータスのグラハム・ヒルとジョー・レオナードなど。そして、この2年とも終盤までトップを快走していながらも些細なトラブルでリタイヤ。しかし、そのスピードは、他のレシプロエンジン車を圧倒するものでした。ところが、それを良く思わない参加者および主催者は、翌年よりタービンカー規制を厳しくしたため、わずか2年でタービンカーは姿を消すことになるのでした。
 1968年FIAマニファクチャラーズ選手権に、エンジン排気量計算で3リッターと認められた1台のタービンカーが登場しました。その名を“ホーメットTX”。
マッキースペシャルで有名なボブ・マッキーのもとで製作されたホーメットTXは、緒戦のデイトナ24時間、セブリング12時間、BOAC500、ワトキンスグレン、そして、ル・マン24時間にエントリーしたものの諸般のトラブルで目立った成績を残すことが出来ないままコースから消えていきました。翌年、オープンタイプのMKIIも登場したのですが、実戦に登場することなくいつしかホーメットの名も追憶の彼方へと消えていったのです。
ところで、クローズドボディのデザインですが、あのシャパラル(チャパラルとも言いますが・・・)のデザインに携わったデザイナーが担当したとか・・・。なにか2Dのイメージがしないでもありませんね!
 そのホーメットが今回のイベントに登場したと聞いて、驚くと同時にとても感動しました。
ちょっとブルーのカラーリングが薄い感じはしますが、なにせ当時は雑誌の写真しかしらない我々としては、どちらが正しいのか正直判断がつきかねてしまいます。
 


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(C) Photographs by Yoshiyuki Tamura.

Special thanks Hiroshi Fushida & Toyota Motorsport.